彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 パトリツィア・コパチンスカヤ&カメラータ・ベルン 彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
12月8日(日)開演15:00 彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール
パトコップ(コパチンスカヤ):怒り
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 MWV.O3
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 「死と乙女」D810 (コパチンスカヤ編/弦楽オーケストラ版)
アンコール
バルトーク:ルーマニア民族舞曲より
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 「死と乙女」D810 第4楽章
ヴァイオリン:パトリツィア・コパチンスカヤ
弦楽:カメラータ・ベルン
「怒り」の演奏後、間を入れずにメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ニ短調の演奏が始まり、一気に数百年前にタイムスリップしたような感覚に陥りました。
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ短調は、メンデルスゾーンが13歳の1822年に作曲されたヴァイオリンと弦楽のための協奏曲で、1951年にヴァイオリニストのユーディ・メニューインがロンドンで、自筆の草稿を見せられたことで知られるようになった曲で、ほとんど演奏される機会がないだけに貴重な演奏会になりました。
後半のシューベルト「死と乙女」は、コパチンスカヤによる弦楽合奏用の編曲版で、鋭い切れ込みとダイナミクレンジ、消え入るような最弱音も駆使する演奏が印象的で、カメラータ・ベルンとともにコパチンスカヤ色が全開の演奏でした。
第4楽章でコパチンスカヤのヴァイオリンの弦が切れ、隣の奏者と楽器を交換して弾き続けるというアクシデントもありましたが、NHKの収録していて、アンコールでは、コパチンスカヤが「NHKのために「死と乙女」の終楽章をもう一回演奏する」とアナウンスがあり、第4楽章が再度演奏されアンコールとは思えない渾身の演奏で会場は大盛り上がりになりました。
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