ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI ルネサンス & バロックのダンスと変奏~旧大陸、そして新大陸から~ 神奈川県立音楽堂
10月28日(土) 開園14:00 神奈川県立音楽堂
ルネサンス & バロックのダンスと変奏~旧大陸、そして新大陸から~
ルイス・デ・ミラン:ファンタジアおよび舞曲集(1536年バレンシア刊)
ファンタジア第8番、第38番、
パバーヌ第1番、ガイヤルド第4番
トバイアス・ヒューム:音楽によるユーモア1605年ロンドン刊()
ヒューム大尉のパヴァーヌ~ガイヤルド、
たったひとりで行軍する兵士(無伴奏バス・ガンバ)
カタルーニャ民謡(サヴァール編):カタルーナに伝わる民衆音楽
アメリアの遺言、糸を紡ぐ女
フランセスク・ゲラウ:音楽で綴った詩(1694年マドリード刊)
エスパニョレータとフォリア(バロックギター)
~ムーサたちの涙(1604年ロンドン刊)
ジョン・ダウランド:いにしえの涙
アントニー・ホルボーン:ムーサたちの涙、妖精の円舞
~スペインの様々な舞曲と変奏曲
アントニオ・デ・カベソン:パバーヌと変奏(フォリア
ジュアン・カバニリェス:序曲~イタリアのコレンテ
~フランスに伝わったスペインのフォリア
マラン・マレ:フォリアによる変奏(ヴィオル曲集第2巻 1701年パリ刊)
~新しい記譜法による曲集(1557年アルカラ・デ・エナレス刊)
ルイス・ベネガス・デエネストローサ:カベソンのファンタジア、スペインの調べ
~スペインの調べ(1614年)
アンリ・ル・バイイ:パッサカリア「わたしは狂気」(スペイン式バロックハープ)
~新大陸に伝わったスコットランドのバグパイプ
摂政殿のラント~モイラの君主~ホーンパイプ(リラ・ヴァイオル式に弾くヴィオラ・ダ・ガンバ)
サンティアーゴ・デ・ムルシア:
サルディバル写本より ガリシアのフォリア~イタリアのフォリア~
舞踏曲「狂気の蜜」
アンコール
作者不詳:「カナリオス」に基づく即興演奏
作者不詳:「狂気の蜜」に基づく即興演奏(フォリア&ガイヤルド)
ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI
ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクション:ジョルディ・サヴァール
テオルボ、ビウエラ&バロックギター:シャビエル・ディアス=ラトレ
スペイン式バロックハープ:アンドルー・ローレンス=キング
打楽器:ダビド・マヨラル
ジョルディ・サヴァール関連の新譜CDはほとんど購入していて、長らくCDでしか聴けない筆頭でしたが、奇跡的な82歳の再来日が実現して、ようやく夢をかなえることができました。
開演時刻になってもなかなか始まらず、13分から14分遅れで始まりましたが、特に後半のフォリアでは、弦楽奏者としては82歳とは思えない超速演奏が繰り出され、まさしくチラシの通り「世界の至宝」といえる感動的な演奏が堪能できました。
サヴァールを核として、終始心温まる演奏が繰り広げられ、今回は特に、ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXIによるジョン・ダウランドの「いにしえの涙」とマラン・マレの「フォリアによる変奏」聴けて十二分に満足した演奏会でした。
1954年、日本で初めての本格的な公立音楽専用ホールとして開館した神奈川県立音楽堂は、壁面がすべて木で作られていて響きも素直で、ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXIとステージの背景は良く溶け合っていましたが、さすがに前後の席の間隔が狭く窮屈でした。
なお、今回の演奏会では、NHK-FM用の録音収録がされていました。
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