2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF) オーケストラ コンサート Aプログラム
8月27日(日) 開園15:00 キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」より シンフォニック・ダンス
ジョン・ウィリアムズ:チューバ協奏曲 *
プーランク:スターバト・マーテル FP.148 **
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第二組曲
チューバ:杉山 康人 *
ソプラノ:イザベル・レナード **
合唱:OMF合唱団
東京オペラシンガーズ
合唱指揮:西口 彰浩
指揮:ステファン・ドゥネーヴ
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
昨年と比べると公演日日程が窮屈なうえ小ぶりで魅力に欠ける「セイジ・オザワ松本フェスティバル」になっていますが、オーケストラ・コンサートAプログラムも、前半の、指揮者としては好きなレナード・バーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」からの「シンフォニック・ダンス」や、ジョン・ウィリアムズの「テューバ協奏曲」は、個人的趣向から全く興味がなく、あまり乗り気にはなりませんでしたが、クリーヴランド管弦楽団奏者の杉山康人の素晴らしいソロを聴けたのが収穫でした。
ステファヌ・ドゥネーヴの指揮は、大振りでダイナミックレンジは十分でしたが、反面繊細さにかけ、多彩な表現可能のSKOの実力を十分に出し切っていなかったのが惜しまれましたが、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲の演奏で、相変わらずしっとりと表情豊かなジャック・ズーンのフルートを聴けたのが、今回のAプログラム一番の収穫でした。
そした、前半から曲を聴き進めてきて、ラヴェルという作曲家の偉大さと、曲の完成度の高さをあらためて再認識することができた演奏会でした。
なお、今回は2階席中央の最前列が確保でき、キッセイ文化会館大ホールとしては、一番恵まれた音響環境で聴くことができました。
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