<富士電機スーパーコンサート>マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団 サントリーホール
11月27日 開演14:00 サントリーホール
サントリーホール30周年記念参加公演
マーラー:交響曲第9番 ニ長調
サントリーホールは、来年2月から8月にかけて休館し、設備の改修工事を実施することから、私の改修前最後のコンサートになりました。
今回は左側の2階席で、ステージ全体が見通せて上から見下ろす感じでしたが、4管編成のうえグロッケンシュピールなどの多彩な楽器編成の曲なので、今回は2階席が正解だったようです。
演奏は、過度に感傷的になったり、解釈に奇をてらったところもなく、明快に描ききった純音楽としてドラマを構築していく感じで、とても高い次元に到達していたのがとても印象的でした。
終楽章のアダージッシモのコーダに入る頃には、咳一つ聴こえない静まり返った客席に、弦楽器が回音音型を繰り返しながら、静かにホールを満たし、「死に絶えるように」最弱奏(ppp)で終わると、指揮者よりも客席が余韻に浸っているようで、とても感動的な終わり方でした。
そして、盛大な拍手とブラヴォが続き、途中で二拍子の拍手に変わるなど、最後は楽員が引き揚げた後、ヤンソンスさんがステージに呼び戻されていました。
今年は、
交響曲第2番「復活」 ファビオ・ルイージ指揮サイトウ・キネン・オーケストラ
交響曲第8番「一千人の交響曲」 パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団
交響曲第9番 マリス・ヤンソン指揮バイエルン放送交響楽団
と、マーラーは3曲しか聴けませんでしたが、大変格調高く、サントリーホールの演奏史に刻まれる名演奏で締めくくることができました。
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