東京交響楽団 第645回 定期演奏会 サントリーホール
10月15日 開演18:00 サントリーホール
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 *
アンコール
ギユマン:無伴奏ヴァイオリンのためのアミューズ Op.18 より *
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調 Op.93
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト *
指揮:ジョナサン・ノット
管弦楽:東京交響楽団
10月20日から27日にかけて行われる、創立70周年記念ヨーロッパツアー直前の定期演奏会でした。
なんといっても注目は、イザベル・ファウストが弾くベートーヴェンの「ヴァイオリン協奏曲」。
緊張感に満ち溢れていながら、刻々と変わる素晴らしいヴァイオリンの音色とともに、繊細でかつ最後まで集中力を切らさないバランス感覚で奏でられる美しい演奏は初めての経験でした。
今年1月に松本で聴いたJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンも素晴らしかったのですが、改めてイザベル・ファウストの素晴らしさを再確認できた演奏会でした。
なお、第1楽章のカデンツァは、ピアノ協奏曲編曲版によるもので、オリジナルのカデンツァにあったティンパニのパートはそのままティンパニで演奏されていました。
後半には、ショスタコーヴィチの「交響曲第10番」で、ジョナサン・ノットと東京交響楽団では、昨年の11月にサントリーホールで聴いた交響曲第15番に続き2曲目になります。交響曲第10番は、1953年にスターリンの死後に発表され、12月にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団により初演されていますが、1971年作曲の第15番とは全く異なる曲趣の交響曲で、ジョナサン・ノットの巧みな棒さばきと東京交響楽団の力強い演奏で、聴きごたえ十分でした。
客席が半分以上空いた後もカーテンコールが続き、ジョナサン・ノットの人気ぶりを垣間見られた演奏会でした。
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