ヴェルディ:オペラ「ファルスタッフ」 サイトウ・キネン・フェスティバル松本
8月26日(火) 開演 19:00 終演 21:40 まつもと市民芸術館・主ホール
ヴェルディ:オペラ「ファルスタッフ」
出演:サー・ジョン・ファルスタッフ:クイン・ケルシー
フォード:マッシモ・カヴァレッティ
フェントン:パオロ・ファナーレ*
アリーチェ・フォード:マイテ・アルベローラ
ナンネッタ:モーリーン・マッケイ
クイックリー夫人:ジェーン・ヘンシェル
メグ・ページ:ジェイミー・バートン
バルドルフォ:キース・ジェイムソン
ピストーラ:デイヴィッド・ソアー
ドクター・カイウス:ラウール・ヒメネズ
合唱::SKF松本合唱団
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣裳:ロバート・ペルジオーラ
照明:リック・フィッシャー
「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のオペラの最終公演を鑑賞してきました
小澤征爾さんが指揮しないことやチケットが高すぎて、完売しなかったことはわかっていたのですが、一階のS席も空席が目立ち、サイトウ・キネン・フェスティバルも曲がり角にさしかかっていることが実感できました。
オペラは年に1回、「サイトウ・キネン・フェスティバル」しか鑑賞していないので、感覚がよくつかめないのですが、特に第2幕以降の展開が面白く、とても楽しめた公演でした。
今回は、オーケストラピットもかなり見える席で、ファビオ・ルイージさんの指揮も良く見えましたが、真面目で正確な棒振りで、オーケストラも指揮同様にダイナミックに均整のとれた演奏でしたが、もし、小澤征爾さんが指揮していたら、オーケストラの微妙なニュアンスや舞台上の歌手との呼吸、オペラ「「ファルスタッフ」への共感と高揚感、そして何よりも客席の熱気が全く別物になっていただろうと想像できる演奏でした。
イタリア・オペラとしては、もっと熱いものを感じたかったのですが、熱く感じられなかった要因は舞台装置にもあったような気がします。
歴史の教科書の挿絵にでてきそうな、いかにも古めかしく、「サイトウ・キネン・フェスティバル」として、斬新で新しいものに挑戦する姿勢が全く感じられない、まるで引っ越し公演のような舞台装置でがっかりしました。
今回のオペラは、展開が面白くそれなりに楽しめましたが、サイトウ・キネン・オーケストラだったら、もっと情熱的で濃い演奏ができたはずで、今ひとつ盛り上がりに欠けるオペラ公演でした。
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