【軽井沢大賀ホール2014春の音楽祭】尾高忠明指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 軽井沢大賀ホール
5月3日 開演 16:00 軽井沢大賀ホール
シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ(弦楽合奏版)
シベリウス:悲しきワルツ Op.44-1
シベリウス:カレリア組曲 Op.11
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43
アンコール
シベリウス:交響詩「フィンランディア」 Op.26
指揮:尾高忠明
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
大賀ホール周辺の桜も、4月29日の咲き具合からして満開の頃かと思いましたが、今日はすでに葉桜になりかけで、矢ヶ崎池には桜の花びらが舞い落ちていました。
ここ数年の東京フィルの演奏にも懲りずに、今年の「軽井沢大賀ホール2014春の音楽祭」の中では、「尾高忠明指揮のシベリウス」ということで、一番期待していた演奏会でしたが、期待通りのというより期待していた以上のすばらしいシベリウスを堪能しました。
編成が大きいだけに、大賀ホールの容積ではホールの響きに厚みがなく、空間に消えていくという感覚が実感できないため、サントリーホールのような自然で厚みのある響きの中で聴けたら、演奏を一層すばらしいものにしていたと思うと、今回はホールの制約がとても残念でした。
ダイナミックでありながら、過度の派手さは抑えられ、4楽章通してすばらしい完成度で曲全体が構築されていて、シベリウスのすばらしさを実感できた、東京フィルでは初めてのとても感動的な2時間でした。
尾高忠明さんは、昨年から、2015年のシベリウス生誕150年記念での完結を目指して、尾高忠明指揮札幌交響楽団の「シベリウス交響曲シリーズ」が進行中で、ほぼ1ヶ月前の3月5日の札幌交響楽団東京公演でも、サントリーホールで交響曲第4番と第2番が取り上げられています。
シベリウスの交響曲第2番といえば、当時は、NHK-FMで聴いた記憶がありますが、1970年5月のジョージ・セル指揮のクリーヴランド管弦楽団の東京文化会館の演奏が忘れられません。
LPの発売と同時に購入しましたが、初来日で帰国後2ヶ月ほどして亡くなったジョージ・セルの演奏で、この曲が好きになったような気がします。
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