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2013年9月28日 (土)

仲道郁代 ピアノリサイタル ~リニューアルオープン記念 ! ハーモニーメイト特別演奏会~ ザ・ハーモニーホール

9月28日 開演18:00 ザ・ハーモニーホール(松本)Photo_2

モーツァルト:フランスの歌「ああ、お母さんに聞いて」による12の変奏曲ハ長調 K.265 「きらきら星変奏曲」
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 変イ長調K.331「トルコ行進曲付」Photo
モーツァルト::ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調K.332
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 「ハンマークラヴィーア」 Op.106
アンコール
ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調(遺作)

 ピアノ:仲道 郁代

多分、有田正広さんとの出会いからだと思っているのですが、ここ数年、ピリオド楽器への関心を深めている仲道郁代さんは、プレイエルなどのオリジナルもしくはそのコピー楽器と接することによって、当時の奏法や表現方法を研究し、ピリオド楽器への造詣を深められてきたものと思われます。
今回の演奏会は、モーツァルト時代の、クラヴィコードやフォルテピアノの奏法や表現について、それぞれの曲の演奏前に解説しながらの演奏会で、ピリオド楽器の奏法、表現そして時代背景等を考慮しながら、モダンピアノでモーツァルトを弾く意味合いを改めて問い直し、ピアノ演奏のあり方について私たちにも問いかけている演奏会でした。
演奏は、私が今年聴いてきたピアノの演奏会の中ではベストワンで、モーツァルトのきめ細かく考察された表現が新鮮で、新しいモーツァルト像を感じ取ることができました。
ベートーヴェンの後期のソナタは、私が聴きたい領域からかなり離れた位置にあるのですが、壮大な規模と演奏が非常に困難なものとされる曲を、完璧な緊張感、精細さとダイナミクスで弾き終えたときの仲道さんの表情を見ただけでも、聴き手としては充実感いっぱいのすばらしい演奏会でした。
ベートーヴェンを聴きながら、もしアンコールがあるとすれば、「遺作」のノクターンしかないなと思っていましたが、案の定アンコールは遺作のノクターンでとてもすてきな演奏でした。

ザ・ハーモニーホールの音響についてはいつも書いていることですが、今回の15列目の中央付近も残響がピアノにまとわりつく感じで、音離れが悪く、音の焦点が膨らみ、とてもモーツァルトを聴くというホール空間の環境ではありませんでした。
もう以前のすばらしい響きのホールには戻らないことはわかっていますが、軽井沢大賀ホールの理想的とも思えるすばらしい響きの中でピアノ演奏を聴いてしまうと、地震のためとはいえ今回の改修工事が残念でなりません。
9月3日の日本経済新聞の文化欄で、「心に響く音を求めて」と題して、サントリーホールをはじめとして多くのホールの音響設計を手がけ、「松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)」の音響設計もされた、永田穂さんの音響設計半世紀の記事が掲載されています。
その中で、『コンサートホールや劇場の音が快適に聞こえるということはいったいどういうことだろうか。サントリーホールや東京文化会館、国立劇場など各地のホールの音響設計に50年以上携わった経験からいえば、静かな空間で適切な音量があり、響きが心地よいということである。』(日本経済新聞9月3日文化欄から引用)と書かれています。
仲道郁代さんも、1989年7月と1990年4月の2回、ザハーモニーホールでショパンのノクターンをレコーディングされていますが、今の音響空間では新たレコーディンの機会があるとはとても思えません。
Accent
9月25日に、仲道郁代さんのモーツァルトのピアノ・ソナタ全集(RCA SICC30130 )(6CD)が発売されましたが、できればモダンピアノではなくピリオド楽器で挑戦してほしほしかったと思いました。
規制に守られたCD再販制度のおかげで、6枚組15,750円と高価ですが、輸入盤では同じく9月発売の、オランダのフォルテピアノ奏者アルテュール・スホーンデルヴィルトが、フォルテピアノ、クラヴィコード、タンジェントピアノの3つの異なる楽器を用いて演奏した、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集(Accent ACC24254 )6枚組が4,634円で購入できます。
ということで、今回はAccentの6枚組を注文しました。
これも、再販維持に懸命で、世界の流れを見ようともしない業界へのささやかな抵抗です。
仲道郁代さんのモーツァルトは、RCAレーベルなので、アメリカかヨーロッパで発売されたら、輸入盤として購入することになるでしょう。

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