ふれあいコンサート I サイトウ・キネン・フェスティバル
8月21日 開演19:00 ザ・ハーモニーホール
ハイドン:弦楽四重奏曲 第78番 変ロ長調 Hob.Ⅲ-78「日の出」
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 op. 73
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956 *
ミケランジェロ弦楽四重奏団
第1ヴァイオリン:ミハエラ・マルティン
第2ヴァイオリン:ダニエル・アウストリッヒ
ヴィオラ:今井信子
チェロ:フランス・ヘルメルソン
第2チェロ:原田禎夫 *
サイトウ・キネンの演奏会では、このところずっと、昨年のダニエル・ハーディング指揮のオーケストラコンサートを唯一の例外として、ふれあいコンサートなど室内楽演奏会の充実ぶりが突出していましたが、今回のミケランジェロ弦楽四重奏団の演奏会も、圧倒的にすばらしう演奏会になりました。
今回は、2列目の中央寄りで聴くことができましたが、演奏者の後ろと上部に反射板が設置された効果と、座席の位置の相乗効果なのか、天井改修以前のザ・ハーモニーホールを思い出すような、すばらしい響きの中で聴くことができました。
弦楽四重(五重)奏曲の名曲が並び、シューベルトでは第2チェロが原田禎夫さんという、サイトウ・キネンならではの贅沢さで、どの曲も名演奏でしたが、私は特にショスタコーヴィチが後まで余韻が残り、演奏された3曲の中では一番惹かれました。
時に交響曲的なダイナミクスと極限の繊細さをあって、ショスタコーヴィチの交響曲の弦楽四重奏曲版のような印象がありましたが、ショスタコーヴィチならではの作曲技法とリズム感を十分に堪能することができました。
シューベルトでは、第1楽章の演奏が始まってまもなく、今井信子さんのヴィオラの弦が切れ、演奏をやり直すアクシデントがありました。
このため終演が遅れ、松本発9:49発の特急「しなの25号」に間に合わず、久しぶりに松本発10:48発の最終列車で帰ってきましたが、長野駅の改札を通過する頃には日付が変わっていました。
今回は、演奏中のホール内がとても静かで、静寂感と緊張感が持続して、すばらしい演奏空間の中で聴くことができました。
右 松本駅や駅前の サイトウメキネン・フェスティバルの垂れ幕とザ・ハーモニーホール
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