【軽井沢大賀ホール2013春の音楽祭】小山実稚恵ピアノリサイタル 軽井沢大賀ホール
4月27日 開演16:00 軽井沢大賀ホール
ショパン:ノクターン第1番 変ロ長調 Op.9-1
ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2
ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1 「子犬」
ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
ワルツ第8番 変イ長調 Op.64-3
バッハ(ブゾーニ編曲):シャコンヌ、
ワーグナー(リスト編曲):楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」 S447
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 第2楽章「ラルゲット」
バラード第4番 ヘ短調 Op.52
ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」
アンコール
ショパン:ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
シューベルト:即興曲 Op.142-3
ショパン:華麗なる大円舞曲 変ホ長調 Op.18
ピアノ:小山 実稚恵
昨年よりも早く桜が見頃になった軽井沢で、【軽井沢大賀ホール2013春の音楽祭】が始まりました。
初日は、小山実稚恵ピアノリサイタルでしたが、ここ数年の間に聴いたピアノリサイタルでは、最も完璧で感動的なコンサートでした。
「事象の地平線」上の、無限に引き延ばされた時間の中に引き込まれていくような、何ともいえない心地よさの中で聴いていましたが、私がこれまで聴いてきた、軽井沢大賀ホールのコンサートの中でも、希にみるすばらしいコンサートだったと思います。
第1曲目のほの暗くロマンチックで悲しげな主題が奏でられた瞬間から、ショパンの世界に引き込まれていきましたが、「ショパンのためらい」も音楽の流れの中で自然で、ほんとうにすばらしいショパンを聴かせていただきました。
ショパンのピアノ協奏曲第2番は、最近、ブリュッヘンとユリアンナ・アヴデーエワのCDを聴いていましたが、それ以上に心に残る感動的な演奏でした。
ブゾーニ編曲の威圧感のある大げさなバッハは、個人的にはまったく興味がないのですが、ピアノの持つダイナミックスレンジや音色を最大限に生かした演奏で、圧倒されてしまいました。
演奏で特に感じたのは、ピアノの音色がとても良かったことにあわせて、ホールに響き消えていく和音が極限までコントロールされていて、とても美しかったのが印象的でした。
そして、アンコールは3曲演奏されましたが、アンコールとしては演奏時間が長いシューベルトが聴け、音楽の神髄に触れて、感動的な音楽に充ち満ちた充実の2時間でした。
小山実稚恵さんの演奏会は今回が3回目で、以前の2回はブラームスとラフマニノフの協奏曲で、独奏は今回が初めてでしたが、今回の演奏が圧倒的にベストでした。
繊細なピアノのコントロールや絶妙な和音の響き、そこから奏でられる感動的な音楽、ピアノがこんなにすばらしい楽器だったと実感させられたコンサートでした。
かなり空席が目立つコンサートでしたが、それにしたも、演奏中に配布されたリープレットなどを床に落とす音が7~8回聞こえました。
大賀ホールに通いつめている人人ばかりでないので、開演前の周知が必要のように思えました。
昨年はゴールデンウィークが終わる頃に見頃だった矢ヶ崎池の桜は、今年は昨年よりも1週間ほど早くもう見頃になっていました。
開演前と終演後の軽井沢駅に向かう途中、夕暮れの大賀ーホールを撮影してみました。
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