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2012年12月 1日 (土)

レス・エスプリ・アニモ Les Esprits Animaux 松川村 すずの音ホール

11月30日 開演18:40 長野県北安曇郡松川村「すずの音」ホール」Photo

パリ! ~1710-1750年光の街パリで聴かれた音楽~

J.B.ポワモルティエ:村の踊り
F. クープラン:トリオ・ソナタ「コレルリ讃」
G.P.テレマン:リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調
L.A.ドルネル:協奏協奏曲
L.マルシャン:チェンバロ曲集より「プレリュード」 *
J.F. ルベル:舞踏さまざま    
アンコール
G.P.テレマン:リコーダーとフルートのための協奏曲ホ短調から第4楽章
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レス・エスプリ・アニモ Les Esprits Animaux
 Lena Franchini (リコーダー)
 Elodie Virot (トラヴェルソ)
 三原朋絵 (バロック・ヴァイオリン)
 
 David Alonso Morina (バロック・ヴァイオリン・バロック・ヴィオラ)
 Roberto Alonso (バロック・チェロ)
 Patricia Vintem (クラブサン) *
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バロック・ヴァイオリンのJavier Lupianesさんは、体調を崩してドクターストップがかかり、来日はいているものの長野入りできなかったため、予定していた曲目が何曲か変更になりました。
「すずの音」ホール」は初めての場所で、念のためナビも持参したのですが、JR信濃松川駅から近く、数分でたどり着くことができました。
松川村は三原朋絵さんの出身地で、今回の演奏会が実現しましたが、「すずの音ホール」の印象は、多目的ということでコンサート専用に設計されていないためか響きがデッドで、この種のコンサートには不向きと思われましたが、他に選択技がないのでせめて反射板をセットしてほしかったと思いました。
今回は最前列中央で聴きましたが、最前列といってもステージからかなり離れた位置(画像参照)で、最前列でもクラブサンが弦楽器群に埋没している印象を受けました。
長野では滅多に聴くことができない、フランスバロック黄金期のルイ14世から15世の治世、18世紀前半のバリの華やかな音楽満載で、、今、ヨーロッパで注目されているレス・エスプリ・アニモが聴けた貴重なコンサートになりました。
「コレルリ賛」は、演奏前に三原朋絵さんの解説があり、演奏ではリコーダーのLena Franchini さんがナレーションを担当されました。
6人で演奏するというアクシデントにもかかわらず、すばらしい演奏が聴けたことは良かったのですが、ホールの音響特性にも一因があるのか、弦楽器群とのクラブサンのダイナミックレンジに差がありすぎて、この種の曲集では重要な役割を果たしているクラブサンが埋没してしまって、通奏低音としてのクラブサンを心地良く聴けなかったのはたいへん残念でした。
また、曲目変更でクラブサンのソロが組み込まれたのですが、個人的には、F. クープランのクラブサン曲集の一曲が聴けたらと良かったのにと思いました。
次回の日本ツアーでは、音響特性が良く、そしてならよりもスタッフがそろっている、「ザ・ハーモニーホール(松本)」で、響きに溶け込みながら聴ける日を、今から楽しみに待ちたいと思います。
Img_07221
常識では考えられない、余りにも非常識と思わレルことでしたが、演奏会の最中に館内放送が2回流れ、防音設備が完璧でないホールにステージ横からかなりの音量で響き渡りました。
こんなことは、演奏会としてはあり得ない(あってはならない)ことで、「すずの音」ホールとして、コンプライアンスやマニュアルの改善を図っていただきたいと思います。

右:夜の信濃松川駅 ローカル線らしく、ここで1時間以上、22:03発最終の松本行きを待つことになりました

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