カメラータ・ザルツブルク キッセイ文化ホール(松本文化会館)
11月9日 開演19:00 キッセイ文化ホール(松本文化会館)
歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314
交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」 K.551
アンコール
メンデルスゾーン(シュテックメスト編曲):「歌の翼」 Op.34-2による幻想曲 *
モーツァルト:歌劇「偽の女庭師」K.196 序曲 **
フルート:神田勇哉 *
ハープ:平野花子 *
オーボエ:ハンスイェルク・シェレンベルガー
指揮:ハンスイェルク・シェレンベルガー **
管弦楽:カメラータ・ザルツブルク **
今回のカメラータ・ザルツブルクの日本公演は、小菅優のさんピアノによる、モーツァルト《後期ピアノ協奏曲&交響曲全集》全4回(すみだトリフォニーホール)を始めとして、各地で公演が行われているようですが、松本公演では、松本市出身の神田勇哉さんと、現在早稲田大学在学中のニューヒロイン、平野花子さんというフレッシュな顔ぶれによる、「フルートとハープのための協奏曲」が演奏されましたが、「フルートとハープのための協奏曲」は松本だけの特別プログラムだったようです。
交響曲のオーケストラ編成は、
第1ヴァイオリン 7、 第2ヴァイオリン 6、 ヴィオラ 5、 チェロ 4、 コントラバス 3
フルート 1、 クラリネット 2、 ファゴット 2、 ホルン 2、 ティンパニー 1 の総勢38名
のようで、弦楽器は、左右に第1と第2ヴァイオリン、右にヴィオラ、中央から左にチェロ、中央奥にコントラバスという配置でしたが、左右のバランスが悪く、音の重心が右に偏っているようで、左側の音の厚みが若干薄いと感じられたのが唯一の欠点でした。
「フルートとハープのための協奏曲」では、華やかさは無いものの、端正ですがすがしい演奏の共演で充実した演奏が聴けて、名曲の名演奏に酔いしれました。
「オーボエ協奏曲」では、ハンスイェルク・シェレンベルガーさんのオーボエが完璧すぎて、余裕で演奏しているのを聴いていると、もっと張り詰めた緊張感のある演奏で、時には哀愁を感じるような雰囲気が聴けたらとは思いましたが、それは贅沢な望みかも知れません。
ハンスイェルク・シェレンベルガーさんの指揮は、10月に軽井沢で聴いた演奏会もそうでしたが、強い個性でオーケストラをコントロールするようなこともなく、オーケストラの自主性を尊重しながら、演奏を構築している印象で、オーケストラの持ち味を引き出していて良かったと思います。
カメラータ・ザルツブルクは、1990年代後半にサー・ロジャー・ノリントンが首席指揮者の地位にあったこともあり、トランペットは古い時代の楽器(オリジナル楽器)のように見えました。
今回は比較的前の座席(9列目)ということもあり、演奏中のトランペットを見ることはできませんでしたが、ファゴットを始めとして、管楽器の落ち着いた音色とともに、弦楽器の透明感の感じられる落ち着いた音色と相まって、すばらしい響きと音色に統一されていたのがとても印象的でした。
続く・・・・・・・
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