大賀典雄メモリアル 軽井沢大賀ホール2012春の音楽祭 井上道義指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢
4月30日 16:00開演 軽井沢大賀ホール
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲第1番 Op.11)
シュニトケ:モーツ-アルト・ア・ラ・ハイドン
チャイコフスキー:弦楽のためのセレナーデ ハ長調 Op.48
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
アンコール
パガニーニ:24の奇想曲から第24番イ短調
ヴァイオリン:神尾真由子
指揮:井上道義
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)
シュニトケ独奏 サイモン・ブレンディス、江原千絵
「軽井沢大賀ホール2012春の音楽祭」のベストワンと同時に、私が今年聴くコンサートの中で「今年のベスト5」に数えられる名演奏に出会うことができました。
いつも同じことを書いていますが、大賀ホールがOEKのために作られたホールだと錯覚に陥るほど、大賀ホールとOEKは相性抜群で、4月28日のモーツァルトで感じとりたいと思っていた、「オーケストラとホールが調和し、そこから生まれる透明感と静寂そして残響に包まれた・・・・・・・」が完璧な形で実現していました。
ヴァイオリン独奏の神尾真由子さんは、2004年のダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、2007年のチャイコフスキー国際コンクール優勝という、輝かしい成績を残していますが、ヴァイオリン協奏曲ではすばらしい演奏を繰り広げ、CDでもこれほどの名演奏に出会うのは稀と思えるほどの演奏を聴くことができました。
たいへん良く弾き込まれていて、緊張感と繊細さ、そしてオーケストラとのバランスも抜群で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が名曲だったことを改めて実感させるものでした。
シュニトケの「モーツ-アルト・ア・ラ・ハイドン」は、5月3日に、東京で開催されている「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」でも演奏される曲目ですが、演奏者の登場から曲の終わりまでたいへんこった演出が施され、東京より一足先に「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」の気分になって楽しみながら聴くことができました。
普段だったら、今回の演奏曲目では積極的に聴きに行こうとは思わなかったと思いますが、OEKの演奏は、どの曲もベストで、私が抱いていたチャイコフスキーという作曲家の概念を覆してしまうほどの、すばらしく充実した演奏会でした。
特別展『大賀典雄の夢』が、軽井沢駅さわやかホールで開催されていたので入場してきました。
会場には、大賀さんが使っていた執務室を実物の机や椅子で再現され、自ら操縦していた当時のソニーの社用ジェット機「ファルコン」の模型を置かれていました。
大賀典雄さんの思い出がいっぱい詰まったすばらしい特別展です。
また、鉄道模型の「Zゲージ」を1960年代のソニーが作っていたということを知りました。
しなの鉄道の「小諸-軽井沢」間では、169系S52編成「湘南色」が運行されていました。
撮影場所 軽井沢駅 右 EF63-2とともに
今日は、平原から御代田付近の桜が見頃になっていましたが、軽井沢の桜も咲き始め、次回の5月3日のコンサートでは満開の桜が見られそうです(右上 大賀ホール横)。
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