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2011年12月 8日 (木)

松本幸四郎主演「アマデウス」 まつもと市民芸術館

12月8日 開演16:00 まつもと市民芸術館 Photo

作:  ピーター・シェファー
演出: 松本幸四郎

出演: 松本幸四郎  武田真治  内山理名

    中村彰男  戸井田稔  立川三貴  松井工  上川路啓志  猪俣三四郎
     世古陽丸  名取幸政  田原正治  小杉勇二  杉浦悦子  澪乃せいら  
     松本幸太郎  那智ゆかり 加瀬竜彦  池田真一  鈴木健介  西村雄正  
     茂木直人  松本錦二郎

1979年にロンドンで初演以来、1981年にはアメリカ最大の演劇賞トニー賞で5部門の受賞した、ピーター・シェファー作の「アマデウス」。
天才作曲家モーツァルトの死を巡る謎をもとに創作されたこの作品は、1982年に松本幸四郎さん主演による日本初演以来、上演回数400回を数える再演を重ねてきました。
2011年、松本幸四郎さんの「アマデウス」が、7年ぶりに再演されることになり、11月25日の東京の「ル テアトル銀座」から公演が始まり、今日は待望の松本公演が行われました。
圧倒的な松本幸四郎さんの演技と、モーツァルトの幼稚さを体全体で表現していた武田真治さん、初挑戦の役所を見事にこなしていた内山理名さんをはじめ、出演者の皆さんの稽古の成果が十分に感じられるすばらしい舞台でした。
特に感心したのは、舞台装置の展開が瞬時に変わり、場所と時間が何の違和感もなく瞬間移動していたことで、すばらしい舞台展開を堪能することができました。
ただ、出演者の演技と舞台装置の完成度に比べ、舞台上のハンマー・フリューゲルは時代考証されているのに、劇中に流されるモーツァルトの音楽がオーディオ的にも時代考証的にまったく納得できませんでした。
芸術館設置のスピーカーを使っていることで、、舞台とはかけ離れた位置から聞こえる、音質が考慮されていないひどさ、モーツァルトの時代に近い響きや奏法が全く考慮されていない音源で、モーツァルトのすばらしさが全く感じられず、舞台とは違う時空の異空間で鳴り響いているような違和感を感じました。
大音量は必要ないわけですから、舞台上に目立たないよう左右に良質のスピーカーを置き、オリジナル楽器による演奏を厳選して、モーツァルトの時代に近い響きが舞台上から聞こえるようにすれば、台詞や舞台装置と一体になったもっとすばらしい舞台が実現するのではないかと、勝手な想像を巡らしながら鑑賞していました。
とはいっても、大変すばらしい舞台であったことには変わりなく、充実した余韻の中で帰路につくことができました。

アントニオ・サリエリは、ウィーンの宮廷作曲家から、亡くなる直前の1824年まで宮廷楽長の地位にあり、当時のウィーン宮廷で高い社会的地位を獲得していた作曲家で、多くのオペラなどを作曲していますが、今はほとんど聴かれることはありません。
私もまだサリエリの曲は一曲も聴いたことはありません。
一部で再評価の動きもあるようですが、ほとんど忘れられた作曲家の列に並んでいます。
私たち現代人が、モーツァルトなど古典派(クラシック)に分類されている曲を好み、現代音楽が余り聴かれないことと同様に、モーツァルトの当時も、少し古い様式の曲が好まれていたということでしょうか。

松本幸四郎さんは、日本経済新聞の「私の履歴書」に登場し12月中連載されています。
まだ、「アマデウス」は登場していませんが、すばらしい舞台を体験したことで、日々読むのが待ち遠しくなってきました。

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