ふれあいコンサート I ~小菅優を迎えて~ サイトウ・キネン・フェスティバル松本
8月19日(金) 開演 19:15 長野県松本文化会館・中ホール
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493
ピアノ:小菅優
ヴァイオリン:加藤知子
ヴィオラ:赤坂智子
チェロ:山崎伸子
プロコフィエフ:五重奏曲 ト短調 作品39
オーボエ:森枝繭子
クラリネット:中秀仁
ヴァイオリン:井上静香
ヴィオラ:柳瀬省太
コンラバス:幣隆太朗
バルトーク:2台のピアノと打楽器のためのソナタ
ピアノ:伊藤恵、小菅優
パーカッション:竹島悟史、竹原美歌
ザ・ハーモニーホールが地震被害で使用できないため、会場が松本文化会館中ホールになりました。
今回の座席は最前列のほぼ中央だったのですが、松本文化会館中ホールはステージ寄りに固定席がなく傾斜もないことから、最前列は「特等席」になってしまいました。
まず、今回の演奏会は、演奏者の顔ぶれもさることながら、まったく異なった曲想の曲を選んだ選曲の良さが光りました。
ソリスト達ベテラン勢の落ち着いた軽やかなモーツァルト、一転して、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、コンラバスというめずらしい編成による、不協和な響きを多用した前衛的なプロコフィエフの五重奏曲、そして、バルトーク最盛期の1937年作曲された「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」と、作曲家の力量と演奏家の力量が存分に楽しめた演奏会でした。
後半のバルトークでは、第一楽章の途中で、小菅優さんの弾いていたピアノの弦が1本切れるというアクシデントがあり、第一楽章が終わったところで、調律師が切れた弦を取り除くという珍しい光景も見られました。
私の好みから、今回はプロコフィエフの五重奏曲が一番印象に残りましたが、ここ数年のサイトウ・キネンでは、オーケストラ・コンサートより、ふれあいコンサートや武満徹メモリアルコンサートの方が、より充実した演奏会になっていると感じているのですが、今年のオーケストラ・コンサートも、後味のよい演奏会になることを期待したいと思います。
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