4人のソリストによる EARLY MUSIC ソロの世界Ⅱ 第2回 フルート 有田正広 「パンの笛」 あづみ野コンサートホール
5月14日(土) 開演15:00 安曇野市 あづみ野コンサートホール
ジョバンニ・バッサーノ:リチェルカータ第5番(1585)
ヤコブ・ファン・エイク:「笛の楽園」(1648)より、わが麗しのアマリッリ / イギリスのナイチンゲール / ダフネが最も美しかったとき
ジャック=マルタン・オトテール:”ル・ロマン” ある日ぼくのクロリス(c.1720)
フランソワ・クープラン:恋のうぐいす(1722)
ゲオルク・フィリップ・テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジー(c.1727)より第7番ニ長調 / 第8番ホ短調
ミッシェル・ブラヴェ / ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ:組曲ホ短調(c.1750)
アウグスト・エーベルハント・ミュラー:モーツァルトのお気に入りの主題と変奏曲
(ピアノ協奏曲第17番ト短調k.453 第3楽章より
ジョアネス・ドンジョン:練習曲Op.10(1885)より、エレジー、セレナード、風の歌
クロード・ドビュッシー:パンの笛またはシランクス(1913)
福島和夫:冥(1962)
アンコール
J・S・バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調より第3楽章 サラバンド イ短調
フルート:有田正広
JR大糸線穂高駅を地図を頼りに歩きはじめましたが案内標識は皆無。穂高川沿いの堤防道路(大王わさび農場へのルート道)をしばらく行くと、わさび田と田園に囲まれた自然の中にその小さなホールはありました。
普通に歩いて20分くらいだと思いますが、実はホールを通り越していってしまい、時間が迫る中不安になったので、国道147号線(千国街道)まで戻り、道の角にあった「就一郎漬本舗」さんで道順を確認して、戻った道をまた歩いてやっとホールにたどり着きました。
コンサートホールのイメージで建物を探して歩いていたのですが、想像していた以上に小さな建物でホールと気づきませんでした。
演奏会の帰路、「就一郎漬本舗」さんにお礼を言ってわさび漬けを買って帰りました。
ホールは写真でもわかるとおり、椅子が並べられた100席程の小ホールで、演奏者有田正広さんとは7m位の距離で聴くことができました。
演奏会は有田さんの解説や、演奏曲に関連した朗読とともに、作曲された時代のフルート(レプリカ)で演奏され、それぞれの時代の音色やイントネーション、ピッチの違いやフルートの音楽の変遷がよくわかる演奏会でした。
後半の演奏開始直後、「ジョアネス・ドンジョン:練習曲Op.10(1885)」の演奏で、Early Boehm System flute 1851年製の音が出なくり、急遽 Modern Boehm System fluteでの演奏になるというアクシデントがありましたが、さすがに世界の名手、楽器は変わっても素晴らしい演奏に変わりはありませんでした。
演奏曲では、やはりドビュッシーがフルートの性格を知り尽くした名曲で、一番印象に残りました。
フランソワ・クープランはやはりクラヴサン(チェンバロ)の可憐な装飾音に適うものはないという印象でした。
演奏会終了後、CDのサイン会が行われましたが、販売されていたCDはすべて購入済だったのでサインは諦めました。CDを持参すればよかった・・・・・・。
あづみ野コンサートホール サイン会での有田正広さん
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